TiDBは、チタンの”Ti”からインスピレーションを得ています。チタンは非常に強い金属であり、軽量かつ耐久性があります。この金属の特性をデータベースシステムになぞらえ、高いパフォーマンス、汎用性、信頼性、そして堅牢性を実現したMySQL互換の分散型データベースがTiDBです。
グローバル企業は、大規模なトランザクションワークロードからレコメンデーションエンジン、データ集約型アプリケーションなど、多様なデータベースソリューションにTiDBを使用しています。合理化された技術スタック、弾力的なスケーリング、リアルタイム分析、データへの継続的なアクセスを備えたアプリケーションを、すべて単一のデータベースで構築できます。これらの機能の詳細については、こちらをご覧ください。
TiDBはMySQLプロトコルをサポートしており、既存のMySQLクライアントやドライバーをそのまま利用できます。また、MySQLと同様のSQL構文およびデータ型をサポートし、基本的なクエリやスキーマ定義はMySQLと互換性があります。
自動シャーディングによりデータ量に応じて柔軟にスケールアウトまたはスケールインできます。これにより、クエリの負荷を均等に分散できます。また、ストレージとメモリを個別にスケールできる点も利点として挙げられます。
システム停止やネットワーク障害時にデータへの継続的なアクセスを実現する自動フェイルオーバーと自己修復機能が搭載されています。また無停止によるローリングアップデートが可能です。さらに、マネージドサービスのTiDB Cloudには、クラスタの状態や性能を監視し、異常が検出された場合にはアラートを発行する機能もあります。
TiDBは行ベースと列ベースのデータ用に2つの異なるストレージエンジンを搭載しており、OLAPとOLTPのワークロードを同時にサポートします。これにより大規模なデータセットに対する複雑な分析クエリを高速に処理できます。
データ及びトランザクションの両面において、分散一貫性アルゴリズムであるRaftを使用しています。データの一貫性においてはRaftアルゴリズムに基づきLeader-Followerモデルを採用しデータの信頼性や整合性を実現しています。
TiDBはSSL/TLSをサポートし、データの送信中と保存中の両方でエンタープライズグレードの暗号化を使用してデータを保護します。その他にもユーザーの認証・認可機能、バックアップやリストアを含むデータの暗号化、監査ログ、セキュリティアドバイザー機能などエンタープライズ利用時に考慮されるセキュリティ面の機能が充実しています。